日本統治下における台湾キリスト教伝道
カイザルのものはカイザルに、神のものは神に
美しい島フオルモサ(台湾)のもうひとつの歴史
手記 - 恵さんへ大変貴重な資料です 父より - から
Another History of Ilha Formosa.
同教会に出席しておりましたチュアン伝道師は 数分離れた静かな連雀通りの聖教会にタイヤール族の中のタロコ蕃、次郎君に案内されて2度来訪しました。
チュアン伝道師は台湾人と結婚しておりますが、淡水の神学校に於いて宣教師より教えを受け、「夜分は同族の山地に帰り、秘かに警察の目を逃れて伝道を続けておる」と語っておりました。戦後、蕃地のリバイバルはチュアン伝道師の働きによると伝えられております。
タイヤール族のタロコ蕃の次郎君は言葉も鮮明であり、蕃社では模範青年として駐在官に伴われて、「二回上京した」と語っておりました。
チュアン老師とは次郎君の通訳で語り合いました。二回来訪されましたが、その集会の献金を江古田の聖書塾、蔦田二雄先生の所へ送金しましたが、戦時下であり、その理由を伝えることができなかったのは残念でありました。
その時次郎君は「イエス様は僕のような蕃人を救って下さいました。僕は殺されるようなことがあっても 信仰は捨てません」と証しされました。私は同じ人間でありながら、『蕃人のような者』と語られる次郎君の証しを聞きながら、胸の中で涙をおさえました。